Joannes Ruckers 1612 Model
ヨハネス・ルッカース モデル
全長240cm
Compass ; FF-f''' Disposition ; 2X8’, 1X4’ buff on front 8’
A=415 and A=440
ルッカース一族は16世紀から17世紀にかけてアントワープで活躍し、18世紀にはフランスの制作家らによるラヴァルマン(改造)を経て、20世紀のチェンバロ復興に名実ともに大きな影響を及ぼしました。初代ハンス・ルッカース(1540頃〜1598)の死後、若い長男ヨハネス(1578〜1642)は弟のアンドレアス(1579〜1651/53)と共同で家業を継ぎますが、1608年、アンドレアスが独立。息子に恵まれなかったヨハネスは妹カタリーナの嫁ぎ先の息子ヨハネス・クーシェ(1615〜55)を養子にして、工房を継がせました。
このモデルは30代半ばのヨハネスが製作した楽器を18世紀のフランスでラヴァルマン(改造)されたものと考えられます。