スピネットは、1660年代前半にロンドンで活躍したイタリアの楽器製作者ジロラモ・ゼンティの発明であると考えられています。
典型的なイングリッシュ・ヴァージナルよりもコンパクトなこともあり、1670年代後半頃にはイギリスの主要な家庭用鍵盤楽器としてヴァージナルに取って代わりました。
その地位は1世紀ほど続き、その後スクエア・ピアノに取って代わりました。
形も長方形、五角形、三角形など様々です。
弦が鍵盤に向かって平行または斜めに張られているため、隣接音のジャックの向きはチェンバロと違い、向かい合っています。